ハリウッドで活躍されているキャラクタークリエイター・片桐裕司様の特別セミナーを実施しました。

ハリウッドの特殊メイクアップ業界で27年、関わられた映画作品は50種類以上のご経験を持ち、
現在も最前線でご活躍されておられる片桐様をお迎えし「魅力あるキャラクターデザインの考え方」について
ご講演を頂きました。

ご講演の内容はキャラクターデザインについての"座学"と"実技"になり、"座学"では、観る側の期待に応えるには、
目に見えないキャラクターの性格・背景を基にして、どのような表情や行動を制作すべきかを、ご紹介して頂き、
"実技"ではスタッフから募ったキャラクターイメージを基に片桐様自ら粘土を用い、キャラクターを造形しながら、
どのように制作を行うかの説明を頂きました。

また、造形中はスタッフからの質疑に応じて頂き、知識だけでなく、仕事への姿勢や渡米した当時のお気持ちを
お伝えになられ、会場の全員が一体感を感じる、ご講演になりました。


      


会場には約60名のスタッフが参加し、TV会議システムからの参加スタッフも合わせると約70名が
貴重な講話を賜ることで、深い学びを得られ、モチベーションの向上にも繋がりました。

片桐様からの教えを今後の制作にも活かし、皆様のご期待に応えられるように精進してまいります。

片桐様、特別セミナーを実施して頂き、誠にありがとうございました。


片桐裕司(かたぎり ひろし)
彫刻家/キャラクターデザイナー/映画監督
東京生まれ。

高校卒業後18歳で渡米。フリーランスで映画、テレビのキャラクター制作に参加。
98年に TVシリーズ Xファイルのメイクアップの仕事でエミー賞受賞。
99年世界屈指の工房であるスタン・ウィンストン・スタジオのメインアーティストに就任。
『A.I.』『ジュラシックパーク3』『タイムマシン』『宇宙戦争』等、数多くの作品に従事
その後もフリーランスとして様々なクリエイトを続けている。

主な代表作は『キャプテンマーベル』、『パシフィック・リム』、『マン・オブ・スティール』、
『エイリアン対プレデター レクイエム』、『ウルヴァリン X-Men Zero』、『パイレーツオブカリビアン 生命の泉』
『スパイダーマン4(打切り)』、など。
スティーブン・スピルバーグやギレルモ・デル・トロ、サム・ライミなどの著名監督の映画作品に参加。
彼らの映画のキャラクタークリエイションに多大な貢献をしている。

2013年3月から日本の後進を育成するため、「片桐裕司彫刻セミナー」を全国(北海道・仙台・富山・東京・大阪・名古屋・福岡)で開催。
造形家のみならず、様々な分野のクリエーター達に示唆を与え、常にキャンセル待ちの人気セミナーにまで成長した。

また、一度セミナーを受講した生徒の次のステップとして、経験者クラスも開催しており、
美術モデルを使ったクラスや、西洋人の造形クラス、何を作っても良いキャラクター造形クラス等、生徒の声を反映させたクラスを実施している。
さらには、企業や学校からの依頼で特別セミナーも開催しており、積極的に後進育成の活動に精力を注いでいる。