株主・投資家の皆様へ

代表取締役会長 兼 CEO
齋藤 茂
代表取締役社長 兼 COO
渡辺 康人

株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

2025年8月期の中間連結会計期間における経営環境は、アメリカの通商政策の変化やウクライナ・中東情勢に起因する地政学リスクなど不透明感が残る一方、国内では雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。 ゲーム業界においても、任天堂株式会社の後継機種「Nintendo Switch 2」が本年6月に発売されるとの発表があったことから、市場の期待が大きく高まっています。今後は対応ソフトウエアの開発需要の増加が見込まれ、ゲーム市場は引き続き堅調に成長していくことが予想されます。

こうした状況のもと、当社グループは、主軸の家庭用ゲームソフトの企画・開発のさらなる拡大に努めると同時に、ゲーム以外のデジタルコンテンツの企画や開発サービスなどの、非ゲームフィールドの開拓にも力を注いでおります。当中間連結会計期間の業績は、売上高が前年同期に比べ大きく伸長し、各段階利益において黒字転換し、成長軌道への早期復帰を想定以上のペースで進めることができました。

セグメント別の状況については、当連結会計年度より「ゲーム事業」と「その他事業」で構成される新たな報告セグメントを採用しております。主力のゲーム事業では、スマートフォンゲーム市場で競争が厳しい状況が続いていることから、新規開発のご依頼については現在家庭用ゲーム機向けのものを優先して対応しております。当中間連結会計期間においては、家庭用ゲーム機・PC関連の複数の大型開発プロジェクトで稼働が高い状態が継続しており、なかにはクライアントからの追加発注で開発ボリュームが期初の想定を超えて推移しているものも出ております。ほかにも海外の大手ゲーム会社との試作開発プロジェクトなど、新しい開発プロジェクトも複数進行いたしました。

その他事業については、SI事業において教育関連分野のコンテンツ開発プロジェクトが寄与し、安定した収益基盤のひとつである家庭用カラオケ楽曲配信事業も堅調に推移しました。当連結会計年度からその他事業に移管した非ゲームコンテンツに関しては、新しい取引の獲得に向けて多様な業種への企画提案に取り組んでおり、うち一部では技術検証を含む試作プロジェクトに進んでおります。

以上のことからゲーム事業・その他事業ともに前年同期に比べ増収増益で上期を折り返しました。特にゲーム事業において好調な中間業績を踏まえ、売上・営業利益・経常利益の通期予想を上方修正いたしました。一方で、当社が長岡京市に有する長岡京トーセビルの建て替えを計画しており、既存の建物の解体と所有する土地の一部売却に際し、当連結会計年度には土地の売却収入に先んじて関連費用が特別損失として発生いたします。そのため親会社株主に帰属する当期純利益は下方修正しております。なお、2026年8月期には土地の売却収入を計上する予定です。

当社グループが成長していくうえでの、最も重要な原動力のひとつである、人的資本の拡大とその効率最大化を目指す取り組みも推進しております。従業員のエンゲージメント向上を軸に、3年連続となるベースアップや、マネジメント層を対象とした職場環境改善に関する研修など、様々な施策を実施しております。創作意欲にあふれる開発人財が、よりクリエイティブな活動に集中できるよう、AI等の技術を積極的に活用し、業務改善にも注力しております。

引き続き、資本効率を重視し企業価値の向上に取り組んでまいりますので、株主の皆様にはご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

代表取締役会長 兼 CEO 齋藤 茂

代表取締役社長 兼 COO 渡辺 康人

関連情報

ごあいさつ >   サステナビリティトップメッセージ >